山戸能と山五十川歌舞伎


山五十川には、いずれも山形県指定無形民俗文化財となっている「山戸能」と「山五十川歌舞伎」の2つの古典芸能を保存、伝承している。

山五十川自治会でも全戸が加入する山五十川古典芸能保存会(会長は自治会長)を組織し、また、山五十川自治会の組織としても、古典芸能保存部長、お能係長、歌舞伎係長、裏方係長などの役職を設け、地域一丸となってほ保存、伝承に取り組んでいる。



山戸能

武士の舞楽に端を発し、私たちの遠い祖先の生活から生み出した山戸能は、我が故郷に生まれ、農民の民俗芸能として、世代から世代へと古来から受け継がれ、揺るぐことなく連綿として祖先の尊い遺産を守り続けてこられ、鎮守の河内神社の祭典に奉納する、神社と結びつく「神事能」にして、雪深き山あいの村落に孤独な歩みを続けて今日に来たのである。昭和三十九年三月十七日県無形民俗文化財に指定された。


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山五十川歌舞伎

神楽に関連して村芝居が生まれたのは江戸時代宝永年間(1704年~)、と伝えられている。

毎年5月3日山五十川鎮守の河内神社の祭礼神事に結びつき、神楽殿(現在は伝承館)で上演奉納して、行事を神聖化し、部落民の素朴な信仰心が五穀豊穣を祈願し、健全農民娯楽、即ち民俗芸能として文政以降から幕末明治にかけて相当盛んに行われ伝承されてきた。

 

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